箱根駅伝 専門メディア第103回大会 2027年1月2日・3日

大学

駒澤大学と國學院大學:青山学院大学を追う2校の現在地

復路新記録と区間記録を持つ駒澤大学、過去最高の2位に入った國學院大學。青山学院大学を追う2校を記録で比べる。

目次
  1. 駒澤大学:8回の優勝と2023年度の三冠
  2. 國學院大學:3位、2位と順位を上げる
  3. 2校の成績を並べる
  4. 優勝経験の差
  5. 2026年10月の出雲駅伝
  6. 3大会の記録で比べる2校

青山学院大学が3連覇した第100回から第102回大会で、優勝争いに絡んできたのが駒澤大学と國學院大學です。駒澤大学は第100回、第101回大会で2年連続2位、國學院大學は第101回大会で3位、第102回大会で過去最高の2位に入りました。この記事では、公式記録と報道をもとに、2校の歩みと現在地を整理します。

城と町家が並ぶ通りを走るランナーのイラスト
芦ノ湖は往路のゴールで復路のスタート。2校とも近年は復路で順位を上げる展開が多い(イラスト:Voxlynest編集部)

駒澤大学:8回の優勝と2023年度の三冠

日本テレビの歴代優勝校一覧によると、駒澤大学の総合優勝は8回です。2000年の初優勝の後、2002年から2005年に4連覇し、2008年、2021年、2023年にも優勝しました。2023年の第99回大会は10時間47分11秒で往路・復路ともに制しており、読売新聞によれば、この年度は出雲駅伝、全日本大学駅伝と合わせて大学駅伝三冠を達成しています。

翌年度も出雲駅伝と全日本大学駅伝を制し、2季連続の三冠を目指して臨んだのが第100回大会でした。結果は10時間48分00秒の総合2位で、優勝した青山学院大学とは6分35秒差。第101回大会では復路を5時間20分50秒の復路新記録で制し、総合でも2位に入りましたが、青山学院大学との差は2分48秒でした。

シード圏1位10位20位22024第100回22025第101回62026第102回
シード圏1位10位20位22024第100回22025第101回62026第102回
駒澤大学の総合順位。2位、2位と続いた後、第102回大会は6位だった(公式記録をもとにVoxlynest編集部作成)

第102回大会は往路7位、復路3位で総合6位でした。ただ、区間記録の面では存在感を示しています。読売新聞の区間記録歴代ベスト5によると、佐藤圭汰選手が2025年に7区で1時間00分43秒、2026年に10区で1時間07分31秒を記録し、いずれも区間記録として1位に記載されています。6区でも伊藤蒼唯選手が2026年に56分50秒で走り、歴代3位に入りました。

國學院大學:3位、2位と順位を上げる

國學院大學は第100回大会で5位、第101回大会で3位、第102回大会で2位と、3大会続けて順位を上げています。第101回大会の年度は出雲駅伝と全日本大学駅伝を制しており、読売新聞はこの大会の焦点の一つとして國學院大學の三冠挑戦を挙げていました。箱根では総合3位で、三冠には届きませんでした。

シード圏1位10位20位52024第100回32025第101回22026第102回
シード圏1位10位20位52024第100回32025第101回22026第102回
國學院大學の総合順位。5位、3位、2位と3大会続けて順位を上げた(公式記録をもとにVoxlynest編集部作成)

第102回大会は10時間40分07秒で総合2位。往路4位(5時間20分02秒)から復路2位(5時間20分05秒)で順位を上げ、往路と復路の記録差は3秒でした。区間では、1区の青木瑠郁選手が1時間00分28秒の区間新記録を出し、7区の高山豪起選手の1時間00分54秒は7区の歴代2位、8区の飯國新太選手の1時間04分01秒は歴代4位に記載されています。9区では1年生の野田顕臣選手が1時間07分53秒で歴代5位に入りました。第101回大会でも7区の辻原輝選手が1時間02分21秒を記録し、7区の歴代5位タイに名を連ねています。

2校の成績を並べる

往路復路左ほど速い青山学院大往路 5:20:01(1位)復路 5:21:18(2位)1/2位駒澤大往路 5:23:17(4位)復路 5:20:50(1位)4/1位國學院大往路 5:25:26(6位)復路 5:25:21(3位)6/3位早稲田大往路 5:22:30(3位)復路 5:28:27(10位)3/10位中央大往路 5:21:48(2位)復路 5:31:01(13位)2/13位城西大往路 5:25:58(7位)復路 5:27:11(8位)7/8位創価大往路 5:23:38(5位)復路 5:29:57(11位)5/11位東京国際大往路 5:28:34(11位)復路 5:26:21(5位)11/5位東洋大往路 5:27:53(9位)復路 5:27:03(7位)9/7位帝京大往路 5:29:28(14位)復路 5:25:30(4位)14/4位
往路復路左ほど速い青山学院大往路 5:20:01(1位)復路 5:21:18(2位)1/2位駒澤大往路 5:23:17(4位)復路 5:20:50(1位)4/1位國學院大往路 5:25:26(6位)復路 5:25:21(3位)6/3位早稲田大往路 5:22:30(3位)復路 5:28:27(10位)3/10位中央大往路 5:21:48(2位)復路 5:31:01(13位)2/13位城西大往路 5:25:58(7位)復路 5:27:11(8位)7/8位創価大往路 5:23:38(5位)復路 5:29:57(11位)5/11位東京国際大往路 5:28:34(11位)復路 5:26:21(5位)11/5位東洋大往路 5:27:53(9位)復路 5:27:03(7位)9/7位帝京大往路 5:29:28(14位)復路 5:25:30(4位)14/4位
第101回大会の往路・復路記録。駒澤大学は復路1位、國學院大學は復路3位で、ともに復路で順位を上げた(公式記録をもとにVoxlynest編集部作成)

第101回大会で見ると、駒澤大学は往路4位から復路1位、國學院大學は往路6位から復路3位と、2校とも復路で順位を上げています。第102回大会でも、駒澤大学は往路7位から復路3位、國學院大學は往路4位から復路2位でした。一方、往路の成績では、2大会とも青山学院大学が1位で、2校は往路で先行を許しています。

優勝経験の差

2校の大きな違いは、総合優勝の経験です。駒澤大学は2000年に初優勝し、2002年から2005年の4連覇で一時代を築きました。日本テレビの一覧によると、この4連覇の総合記録はいずれも11時間台で、現在の10時間40分前後とは時代の違いがはっきり表れます。駒澤大学の出身者からは、東京2020五輪のマラソン代表となった中村匠吾選手も出ています。週刊女性PRIMEのプロフィールによると、中村選手は箱根駅伝を3度走り、4年生の時には1区で区間賞を獲得しました。

國學院大學は、まだ総合優勝を経験していません。近年に初優勝を果たした大学は、駒澤大学(2000年)、亜細亜大学(2006年)、東洋大学(2009年)、青山学院大学(2015年)、東海大学(2019年)で、2019年を最後に新しい優勝校は生まれていません。國學院大學が勝てば、8大会ぶりの初優勝校となります。

2026年10月の出雲駅伝

2026年度のシーズン初戦となる10月12日の出雲駅伝では、2連覇中だった國學院大學が2時間6分54秒の大会新記録で2位に入りました。朝日新聞によると、3連覇を狙っていた國學院大學は、最終6区で第102回箱根駅伝の5区を走った高石樹選手が中央大学、日本大学を抜いて追い上げましたが、優勝した早稲田大学に58秒届きませんでした。朝日新聞は、高石選手の箱根5区の記録を1年生最速と伝えています。駒澤大学は2時間7分45秒で7位でした。

3大会の記録で比べる2校

大会公式サイトの記録で3大会の総合記録を並べると、駒澤大学は10時間48分00秒、10時間44分07秒、10時間44分50秒、國學院大學は10時間55分27秒、10時間50分47秒、10時間40分07秒でした。第100回大会では駒澤大学が7分27秒先行していましたが、第102回大会では國學院大學が4分43秒上回り、2年で2校の位置が入れ替わっています。

往路の記録を見ると、駒澤大学は5時間20分51秒、5時間23分17秒、5時間23分00秒とほぼ同じ水準にとどまる一方、國學院大學は5時間27分07秒、5時間25分26秒、5時間20分02秒と、2年で7分05秒短縮しました。

参考資料

  1. 歴代優勝校(日本テレビ 箱根駅伝番組公式サイト)
  2. 第100回箱根駅伝 青山学院大、大会新Vで駒沢大の連続3冠阻む(読売新聞オンライン)
  3. 箱根駅伝 2025:青山学院大が大会新記録で連覇、国学院大の3冠阻む(読売新聞オンライン)
  4. 過去の記録 大会詳細:第100回大会 2024年(東京箱根間往復大学駅伝競走公式サイト)
  5. 過去の記録 大会詳細:第101回大会 2025年(東京箱根間往復大学駅伝競走公式サイト)
  6. 過去の記録 大会詳細:第102回大会 2026年(東京箱根間往復大学駅伝競走公式サイト)
  7. 箱根駅伝 区間記録歴代ベスト5(読売新聞オンライン)
  8. 第102回東京箱根間往復大学駅伝競走 結果(國學院大學 陸上競技部)
  9. 早稲田大が16年ぶり3度目の優勝 出雲駅伝、国学院大は3連覇逃す(朝日新聞)

記録は大会公式サイト「過去の記録」に基づきます。

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